« 「スカイツリー」の3分の1ができました! | トップページ | 早くも師走を迎えました! »

2009年11月23日 (月)

芳沢光雄『「3」の発想 数学教育に欠けているもの』

暫く前にTVで「世界のナベアツ」がアメリカ公演をして、馬鹿受けしているのを見たことがあります。セクションごとに短い英語のフリップを出すのですが、「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる。」と言うネタそのものでした。これだけのネタで、受けを取るのですからたいしたもんだと思います。

小学校では、算数の授業におお流行で授業にならないほどだそうです。でも、それだけ数字に関心を持つことがあるということも何かに使えないかと考えることも必要であると思います。たまたまそんなときに表題の本を書店で見て買って来ました。

「3」が分れば、法則が見えてくる。と帯に書かれています。「はしがき」で、マークシートの問題は、分らなかったら3番目に注意しろ。と塾で教えているそうです。問題を出す方も、答えの番号を決めるときに色々な心理も働いて、3にしてしまうこともあるようです。

ドミノ倒しのように繋がっていく現象は、「2」の発想ではなく「3」の発想が大切であると教えています。「2」の発想は、Aが倒れればBが倒れる。AとBの完結した世界です。ここからは、次が生れてこないと説きます。

「3」の発想で考えるとAが倒れればBが倒れ、続いてCが倒れる。即ち、連続している発想が生まれ、D、Eがあれば順番に倒れドミノ倒しが生れると発想できる。と説きます。テッシュペーパーが連続して引き出せるポップアップ方式。あみだくじのほうしきは「3」の発想がないと成り立たないことが分ります。

縦書きの掛け算は、ゆとり教育などといって2001年の学習指導要項の改訂で2桁同志の掛け算まででいいことになり大きな学力低下の問題を引き起こしました。筆者の提言もあって2011年の学習要項改訂にはり、3桁の掛け算が復活されるようです。2桁の計算しか教えられなければ、3桁以上の計算に取り組めないことが詳しく説明してあります。連続と言う発想は、「3」を学ぶことによって身に着くと説いています。

数学を学んで後、それを活かすことをしてこなかった。智慧の言葉を引用し、聞慧、思慧、修慧の三慧が智慧を構成していると説きます。活かすとは、修慧であるとし知ったことを説明できることが必要であると具体例を挙げて説いています。

その上で、昨年ノーベル物理学を受賞された益川敏英氏が「マークシートシートを使った現在の試験は改めた方がいい」と受賞の際発言された言葉の重要性を強調しています。こういう大切なことをマスコミは見過ごしているとも警告を発しています。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ←お立ち寄りいただきありがとうございます。クリックして応援してください。

« 「スカイツリー」の3分の1ができました! | トップページ | 早くも師走を迎えました! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205145/46840801

この記事へのトラックバック一覧です: 芳沢光雄『「3」の発想 数学教育に欠けているもの』:

« 「スカイツリー」の3分の1ができました! | トップページ | 早くも師走を迎えました! »