山岡荘八『小説太平洋戦争』(3)
今日は、オリンピックで女子ソフトボールが金メダルを獲得しました。心からお祝いします。全員の勝利であることに間違いないのですが、3連投の上野投手の頑張りは見事でした。
毎日、オリンピックの放送を見っぱなしですので、1日のリズムが多少狂ってしまったような感じがします。本のほうは順調といえないのですが「小説太平洋戦争」(3)を読みました。
ミッドウェー海戦について書かれています。海軍の山本連合艦隊司令長官が太平洋を戦場にしてアメリカとどのように戦おうとしていたかが表わされています。陸軍が仮想アメリカを想定しての作戦を立てたことがないことが対比されています。
その意味では、ミッドウェーに敵をおびき出し討ち果たそうとした意図はよかったのですが、暗号を解読され敵に所在を掴まれ、不利な体制で戦いが始まり、不利な体制は全てを左右しました。海軍は4空母を失い、主戦力をなくしてこの大戦を一気に不利なものとしました。
陸軍は仮想敵国をアメリカと想定したことがなかったので、緒戦の勝利に酔いしれ敵を甘く見てしまいました。太平洋上のソロモン群島の名前も知らない島で戦いを始めます。ガダルガナルの戦いは、戦力の逐次投入と作戦上はしてはならない失敗を犯し陸軍も敗戦の道を歩み始めてしまいました。
仮想敵国にしたことがないことは、相手を研究したことがないということで、戦いに臨んだという想像もできない事態を直視しなくてはならないと思います。大本営では優秀な参謀が敵を知らず、現場を知らずに作戦を立てるのですから的確な対応がなされるわけがない。威勢だけで権力を保とうとしている現在の官僚のそのままの姿が当時から変わらないことを実感しました。
これだけの大きな戦いで大変な犠牲を払いながら同じ過ちを繰り返していることに腹立たしい思いがします。
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