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2008年5月14日 (水)

松林正己『図書館はだれのものか』

図書館はだれのものか―豊かなアメリカの図書館を訪ねて (中部大学ブックシリーズアクタ 7)以前、『未来をつくる図書館』を紹介しました。この本は、日米の背景を比較検討し、日本で豊な図書館運営を実現する手段を見出したいとした意欲的試みです。前者がNYの図書館を中心にその活動の紹介を中心としていて、図書館活動がよく理解できました。

この著書は、アメリカの12州、30を越える図書館を訪ね、そのうちの幾つかを紹介しています。背景の違いは、前者よりよく分りますが、実現する手段については今ひとつかなと言う感じです。100ページ弱の中に、公共図書館を中心に、大学図書館、専門図書館まで手を広げたことによるのでしょう。

それでも、前者がNYの図書館の紹介が中心であったものが、社会的背景即ち図書館の成り立ちと社会制度(法律の違い)の違いを紹介しています。

公共図書館の成立が、アメリカの初代大統領ベンジャミン・フランクリンの提唱によって創設された時代背景とその後の図書館の設立のモデルになりました。さらに、鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーが世界に、2,509館(アメリカ国内に1,679館)の図書館をを建設したことが基盤になっています。

ベンジャミンの図書館は、加盟者の50名が最初40シリング、その後年に5シリングの寄付によって運営されました。カーネギーは、人口1,000人以上の町ならばどこにでも図書館を寄贈する。寄贈額は、住民1人につきドル、受領する街は、用地を準備し、寄贈額の10%を図書館費用として税金で運営を賄うとしています。

そして、両者とも図書館の設立の原則は、自助努力であるとしています。自助努力をする人達のために役立てる施設(システム)であるとしています。

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