ダン・ブラウン『天使と悪魔』下
ローマ教皇の選挙(コンクラーベ)は、密室の中でしかも主要候補者が不在なのでなかなか決まらない。選挙進行役のモルターティ枢機卿は困窮している。そこに前教皇侍従(カメルレンゴ)が外から封印を開き、枢機卿たちに候補者の4人の枢機卿が誘拐されたことを告げた。ラングドンは第3の殺人現場で悪戦苦闘をしいられています。
時間通り第4の殺人が行われます。間一髪、現場にラングドンが駆けつけますが、噴水の中で返り討ちにあいそうです。犯人をやり過ごして、謎解きこの末、やっと隠れ家を探し当てます。これからめまぐるしく場面が変わっていきます。
マスコミは、一部始終をオンエアーしており、世界の耳目がヴァチカンに釘付けです。タイムリミットの12時少し前に「反物質」が見つかります。前教皇侍従がヘリコプターで運ぼうとしており、ラングトンも同乗します。とっさの判断でそのまま上昇し、前教皇侍従が反物質とともに空中に飛び出します。ラングトンも暫くしてヘリから飛び出します。
反物質は、想定の時間通りに爆発します。もし、広島級の原爆と同じ爆発ですといくら高く飛んでも、ローマの町はとてつもない影響を受けるのでしょうが、小説であるところが救いです。この2人も生還するのです。奇跡です。
生還してからが、一波乱も二波乱もあります。迫力も説得力もあります。でも、この筋書きの一部始終を演出していた人物もいます。(小説執筆に十分に構想が練られていた。)反物質の秘密がどうして漏れたか読者の想像外でした。フィナーレである下巻は、その意味では圧巻です。
各巻の口絵が殺人現場の謎解きの具体的説明に役立っています。最後はハッピーエンドと申し上げておきましょう。![]()
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