松井孝典『人類を救う「レンタルの思想」』
”新しい文明論”所有欲を制御するための発想転換こそ、地球の諸問題を解決する近道である。と帯に紹介されています。有識者10人と松井孝典氏の対談集です。
人間圏ができて1万年。人間圏を見る目は、俯瞰的視点であり、人間が狩猟採集から農耕牧畜を選択してから形成されたと説かれています。その視点から人間を論ずることを「地球学的人間論」と名付けています。
農耕牧畜は、地球システムの物質・エネルギー循環を直接利用する生き方であり、より多くの人類の生存が可能になる。そこに人類が地球を「所有」するという錯覚が生れた。より多くの人が食糧生産に携わらずに生きていける。さまざまな分業体制が生まれ、内部体制としての共同体が形成され、その求心力として共同幻想が作られた。右肩上がりに代表される「共同幻想」が多くの人に幻想と認識されたとき、人間圏の崩壊が始まる。
私の印象は、人類そのものが、お釈迦様の手の上で飛び回る孫悟空と言う感じです。<所有>から<レンタル>への俯瞰の発想転換なくして人類の生き延びるすべはない、このままでは危ないと警鐘を乱打されている。
新しい視点の話が多く、どの方との対談も盛りだくさんで必読の書と感じました。対談している方々。岩井克人、榊原英資、中西輝政、長谷川眞理子、鷲田清一、水谷三公、植嶋啓司、合原一幸、西垣 通、糸井重里の10人です。
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コメント
これは面白そうな本ですね。
松井先生の本は新書を何冊か読んだことがありますが、膨大な知識量をベースにいつも新たな視点を提供してくれて、とても読み応えがあります。異業種の方々との会話がどのようにかみ合ったのか、興味深いです。
投稿 ftrain | 2007年12月21日 (金) 23時29分