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2007年11月21日 (水)

黒田勝弘『"日本離れ"できない韓国』

“日本離れ”できない韓国 (文春新書)筆者黒田氏は、在韓国25年の産経新聞ソウル支局長兼論説委員です。帯に「最も日本を非難しながら最も日本の影響を受けている国」として紹介しています。

先週の呉善花さんが日本に好意的で、日本人としてなかなか書ききれないのでないかと思っていましたが、日本人でも的確で冷静な観察眼を持って感情的にならず客観的にに韓国を見ていると敬意の念を持って読みました。

あとがきで韓国の“反日”について「韓国側に事情があるとすれば、これは日本側の努力だけで改善、解消するものでないということになる。したがって韓国の”反日”にはじたばたせず、韓国側の事情が変わるのを待つしかないのだ。」と述べられています。

とかく対韓国については、感情的になりやすいのですが、冷静で長い目で見る見方が必要であることを教わった感がします。靖国問題、教科書問題、竹島問題など韓国は国内向けにこれらをどのように扱っているか。欧米での植民地への対応の仕方、韓国の王政に対しての考え方等々冷静に見ていけば、感情的になっているのは、韓国側であり、日本も感情的になれば同じレベルの泥沼の悪口の言い合いになってしまうことになります。

日韓国交回復に伴う経済支援、そして、国交正常化交渉の過程で補償問題について、日本側が個人補償を提案したのに対し、韓国側はこれを拒否し、政府による一括受け取りを主張し結果その通りになった。このことも外交文書公開で明らかになった。と記されています。

そうすると、従軍慰安婦問題は、まさに個人補償問題であり韓国政府の責任において解決されなくてはならない問題と考えられます。日本人ももっと真実をきちんと理解したうえで対処すべきであると思います。外国から物事を言われて事実を確認しないで、国論を統一できないことでは情けない思いです。

外務省は国益を守ることが仕事であり、もっと事実を国民、少なくともオピニオンリーダーたる重要人物に、日頃から事実が分るように努力することが大切な仕事であると思います。適切な努力を重ねていればアメリカの「従軍慰安婦謝罪決議問題」も違った結論になっていた可能性もあります。

教科書問題など日日問題に外国の力を借りて問題を有利に働くよう画策した勢力があるのも確かですが、もっと事実を見る目を養うとともに、国益を守る観点からも必要な「情報公開」を適切にすすめる必要性を感じます。

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