黒木登志夫『健康・老化・寿命』
20年に渡って調査した報告で、シェル石油を55歳の定年を迎えて悠々自適に生活をしている人より、60歳、65歳で退職した人が長生きをしている。という話を先達から伺ったのがこの本を読むきっかけでした。
日本人の平均寿命は、昭和22年に50歳を超えましたが、60年の超スピードで世界一の長寿国になりました。この本の各章のはじめは、その表題にふさわしい文学作品の一節から始まっています。岐阜大学学長が書かれたにしては、やわらかで分りやすい珍しい論文です。
肥満に興味がありましたが、肥満指数のBMIについて書かれていて、私に適用すると標準値22は約66Kgです。私は75Kgを目標にしていますが、標準体重と9Kgも離れておりとても達成は難しいと思われます。
藤原道長が糖尿病であったことや恐竜には8つ心臓がなければ血液が全身に行き渡らなかったろうとか、キリンは血圧も高く歳をとっても皺にならないなど例え話も具体的で分りやすくさせていました。
生き物の一生の排泄回数は3万回。哺乳動物のさまざまな時間は体重の4分の1乗に比例する。たとえば、人間は1分間に約70回の脈拍ですが、マウスは5~600回、イヌ・ネコは100~150回、象は30回、鯨は20回と試算されるなど興味が尽きません。
ノーベル賞が間違った人に渡された話。感染症についても興味のある話が多く紹介されています。HIVの発見がレーガン大統領とシラクの調整があったとされ、ノーベル賞の対象になっていないことなどびっくりするような話が紹介されていて何回も驚かされました。当然日本人の活躍も沢山紹介されています。
この本を書くために沢山の方々に力を借りたと、各章ごとにまとめて紹介されています。とても謙虚で親切です。
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